姉の英才教育

四人姉妹の三番目として育った私は、いつも姉の後にくっついて行動していました。
ある日、姉が突然「ハンバーガー食べたい」と言い出し、買いに行くことになりました。私も当然一緒に行きたかったのですが、末っ子の妹もいたため、私は姉から留守番するよう命じられたのです。それに2人も自転車には乗せられないと言う理由もありました。

しかし、私は頑なにも「ついて行く」と言い、根負けした姉は「じゃあ、自転車の後ろから走ってついてこい」と言ったのです。家から4、5キロも離れたハンバーガーショップまでは、さすがについて来ないだろうという気持ちが姉にはあったようなのです。しかし、私はあきらめることなく姉と妹の乗る自転車の後を走ってついて行きました。
実際走ってみると、そんなにキツイとは思わず、難なくハンバーガーショップに着きました。当たり前ですが、帰りも同じように自転車の後ろを走って付いていきます。

あれから数十年、たまに実家で会う姉は「私の訓練のおかげでお前は運動会でリレーの選手になれたんだ」と言います。いつも姉にくっついていた子供の頃から、手先が器用で優しく面倒見のよい姉は、私にとって目標でした。

二人の娘を持つ私は、喧嘩しつつもいつも長女の後について行く次女の姿を、子供の頃の自分とだぶらせ、目を細めてしまうのです。

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